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D5400XSシステム マルチ物理演算カード その3 [PhysX]

 

さてさて GTX 280 とやらの足音が近づいている中

あいかわらず

いまさらの PhysX ネタです。

 

前々回の疑問、

物理演算カードというか

PhysXを複数枚同時に使うとどうなるか?

ですが、

1. ドライバがエラーになって全部使えない。

2. エラーにはならず、一枚のみ機能する。

3. つかった枚数分、能力が上がっていく!

の話を

お昼御飯を一緒に食べていた先輩に何気なく話したところ

こんなことになってしまいました。

PhysX4-1.JPG

Quad PhysX です。

  

なんともまあ...意外と脱力な外観です。

PhysX4-2.JPG

奥の2枚は借りものです。

4枚とも内向きで外向きにコネクタはありません。

「地球にやさしくない感」 はそれほどでもないですが、

「意味ない感」 はかなりのものです。

 

気をとりなおして、ためしてみることにします。

  

こんかいは

PCIスロットが 4つあるマザーボードとして

Intel D925XECV2 に Pentium4XE 3.73GHz をのせてためします。

OSはいつもの Windows Vista 64bit SP1 です。

どうでもいいですが

Gallatinコアの Pentium4XE は EM64T 非対応だったんですね。

 

というわけで

さっそくためしてみました。

まずは複数枚がちゃんと機能するかどうかです。

結果は...

info-x4.jpg

ちゃんと 4枚認識しました。

プロセッサ名の後ろにカッコ書きで4枚と表示されていますね。

はじめてみました。

()だとマイナス数字のイメージがあり、微妙です。

 

msinfo32 でしらべてみると

メモリアドレスや IRQ もちゃんとふられていて OKのようです。

しかし 64bitOS でも msinfo32 というのもなんだかです...

 

Settingsタブにもみたことのないリストボックスがちゃんと出てますね。

settings-x4.jpg

ドライバではちゃんと複数枚のPhysXに対応しているようです。

知りませんでした。

テストしてみたところ

なにも問題なく4枚ともちゃんとパスしました。

 

こうなるとドライバが対応しているので

予想の 1. 2. はありませんね。

めでたく 3. 枚数分能力が上がる! となるかためしてみましょう。

 

まずは 3DMark Vantage のCPU TEST2 です。

ほとんどがウォーミングアップという妙なテストです。

そのけっかはこんなふうになりました。

Physx-cputest2.jpg 

なんと微妙にスコアが上がっています。

3枚が一番高くて、4枚になるとさがるという

わりと理解しやすい結果です。

  

ドライバが複数枚のPhysXに対応していても

かんじんの呼び出し元のアプリケーションが対応していないので

ダメだろうとおもっていただけに意外?な結果です。

ただし、めんどうだったので1回ずつの一発勝負での計測です。

 

つづいて本家の Reality Mark です。

PhysX を使わない CPUの結果がばらついているので

PhysX を使った場合と CPUだけの場合の上昇率でくらべることにします。

こんなかんじになりました。

Physx-RM.jpg

2枚の結果が微妙ですが、

3枚が一番上昇率が高いという結果はおんなじです。

これも 1回ずつの一発勝負での計測ですが。

 

それにしてもPhysXの複数枚使用、

使えるだけではなく一応?効果もありそうです。

1枚つかうのが効率で一番良いのですが、

どうしても物理演算機能を強化したい方は

3way PhysX をお使いください。

 

しかし、世の中は

PhysX対応していないアプリケーションがほとんどで

こればっかりはどうしようもないのですが...

これも nVidia-PhysX になったら風向きが変わるのでしょうか。

たのしみです。

 

今回はマルチ物理演算カードという

妙なものをためしてみましたが、

見た目にはんして

意外とちゃんとしているようです。

「意味ない感」 は拭えませんが...

  

次回は 最近忘れられている感のある

D5400XSシステムのストレージ周りをご紹介します。

 


タグ:PhysX NVIDIA 自作

D5400XSシステム 物理演算カード その2 [PhysX]

 

ぜんかいから引き続き

物理演算カードが複数枚同時に使えるのかどうかですが、

よく考えたら

D5400XSシステムの PhysX をはずさないと 2枚にならないです。

結局おおごとになりました。

 

やっとのこと外した ASUS の PhysX-P1 と

ちょっとあやしい ASUS(OEM)? の Bulk品です。

physx-2.JPG

したの (OEM)?は PCBのプリントの一部が消されているため

ほんとにASUSTek製かどうかはわかりません。

認証マークのプリント位置などのクセが似ているので

おそらくそうでしょう。

  

なぜかコンデンサーが2つほど180度逆配置になっているのが

気になりますが。

 

Ageiaのリファレンスカードと違うということはあまり考えられないので

性能的には問題ないでしょう。

みためは微妙ですが。

 

物理演算カードのリビジョンは

PhysX-P1 が Rev. 1.05

(OEM)?が Rev. 1.04

です。

  

ぱっと見はおんなじですが

まわりのGDDR3がちがいます。

SAMSUNG のデータシートで見ると

スピードなどは同じなのですが

PhysX-P1 のメモリは2倍の容量、256MB 分乗っています。

カードとしてつかえる容量は

128MBでなんにもお得ではないのですが。

 

SAMSUNG のデータシートで見ると

Rev.1.04でつかっているGDDR3はEOLになっているので

しかたなく代替品ということでしょう。

 

裏から見るとメモリのFBGAは全然違います。

PhysX-P1 Rev. 1.05 は割と見慣れた長方形です。

memory-asus.JPG

 

ASUS(OEM)? Rev. 1.04 はこんなかんじです。

memory-oem.JPG 

 

それ以外は多少の違いはありますが

かんじんのPhysXチップはおんなじものです。

ダイには AG1011-P A1 と書かれています。

 

(OEM)?には、カードによく貼ってある品質や試験済とかの

ステッカー類もまったく見当たりません。

無骨な鋳造クーラーとあわせて、妙に男らしさを感じさせます。 

 

どうでもいいですが、 

二股かけているエクストリーム課長 D5400XSとは

相性が悪そうです。

 

やっと準備ができたところで

次回は複数枚の PhysX がどうなるかためしてみます。

 


タグ:PhysX NVIDIA 自作

D5400XSシステム 物理演算カード その1 [PhysX]

 

グラフィックカードにつづいて

今回は 物理演算カードの Ageia PhysX についてです。

 

D5400XSシステムでつかっている物理演算カードは

Ageia PhysX チップをつかった

ASUSTek の PhysX P1 です。

そのまんまの名前ですね。

 

D5400XSシステムでつかっている実際のボードは

うしろの排熱ファンのかんけいで

はずすのが結構大ごとなので、今回はかわりに

ASUSTekのサイトにあるちゃんとした写真です。

20060515_PhysX_P1_GRAW_Edition_3D.jpg

   

あまりなじみのない物理演算カードです。

XYZ の 3方向の計算が得意です。

いま売っているのかどうかはわかりませんが

ASUSTek の Webサイトの特設ページにはアクセスできるようです。

結構おおきな音が出ます。

http://event.asus.com/physxcards/physx-p1/index.html

 

PhysXカードがどのようなものかは、

Impress の GameWatch がくわしいので

そちらをご覧ください。 

「西川善司の3Dゲームファンのための物理エンジン講座」

http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060325/physx.htm

 

物理演算カード、すごいといえばすごいのですが

だから何?といわれると

それまでのものです。

流行りのベクトルプロセッサーのはしりですが

いかんせん早すぎて相手にされませんでした。

 

大々的に ELSA Japan があつかいをはじめましたが、

その後の投げ売りは印象的でした。

パッケージ品にはじまり、中箱だけのBulk品も結構出回りましたね。

 

げんざいの物理演算カードとはそういったものです。

 

いまは Ageia さんも nVidia の一部になり、

nVidia-PhysX という書き方がされるようになっているようです。

3Dfx の SLI が nVidia-SLI になったような感じでしょうか。

今年末にGeForceシリーズが後継になるので

PC用として物理演算専用チップを使った

最初で最後の物理演算専用カードです。

 

 

4Gamer.net の 2年前のCOMUTEXのレポートに

興味深い記事がありました。

「効果物理アクセラレーションはRadeon X1000が本命?

ATI,"Radeon 3枚差しHavok FX"の詳細を公開」

http://www.4gamer.net/news/history/2006.06/20060609232256detail.html

Radeon X1900 XTX だとPhysXより 9倍以上速い! とあります。

 

そうだったんでございますか。

 

たしかに RV580 は思い出深く

いまでもお気に入りのグラフィックカードです。

時のたつのは早いものです...

ATI もいまは Ageia と似たような状況ですね。

親元は違いますが。

 

話を物理演算カードにもどしましょう。

 

nVidia といえばマルチカードによるスケールアップですが

この物理演算カードで気になるのは、

複数枚同時に使うとどうなるんでしょうか?

1. ドライバがエラーになって全部使えない。

2. エラーにはならず、一枚のみ機能する。

3. つかった枚数分、能力が上がっていく!

      

どうなるんでしょうね。気になります。

2が本命、3が大穴といったところでしょうか。

せっかくなので

次回はPhysXの複数枚での動作をためしてみることにします。

 

 


タグ:PhysX NVIDIA 自作

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